ネクロポリス 上

 恩田陸の「ネクロポリス 上」を読みました。
 うう。さすが恩田陸。このどきどきわくわく感!!!
 大好きだーーーーっ。

 僕は月の裏側が大好きなので、冒頭の湿度の高い描写でわくわくしましたですよ。
 今回のように舞台が特殊だと、初心者を必ず同行する設定って必要だと思うんですが、その効果にあやかって、今回は特にわくどきが強かったなって思います。
 ジュンと一緒になってはらはらしました。
 
 全体の印象としては禁じられた楽園と、月の裏側と、ユージニアが混ざった感じ?
 
 ところで、恩田さんてわりとライトノベル風なキャラクタ描写を突然混ぜ込むことがありますよね…ラインマンみたいにさ。好きだけど。

 ガッチとか、最初のみんなの雰囲気の描写でびびりまくっちゃったよ。
 あああ、いろいろ書くとネタバレになりそうだ。

 ほんと、今後どうなるんだろう。MAZEみたいなオチだったりして。
 あとあと、超古代文明人の遺跡とか、実は富士山の下までつながってるとか出てきたりして「海のある奈良に死す〜みたいな(笑)(注:作品は富士山とは関係がありません)」。
 んーーあとは立地に脳内麻薬物質とかが含まれている特異な場所とか。
 
 というありえないオチを考えたところで、下巻の順番が回ってくるのを待ちたいと思います。
 ラインマンどうなるのかなぁ(結局そこなの?)。

老ヴォールの惑星

 

 僕が良く行く書評サイトさん達が絶賛だったので、図書館から借りてきました。
 小川一水氏についてはまったく初見でございました。

 小川一水氏HP

 この文庫には四作の中篇が収められていて、
 その四つどれもが、「幸せとは」「努力縺u愛(絆か?)」がこめられてます。(決して恋愛小説ではない。SFです)
 僕ちゃんは甘ったれ野郎なので、「努力したら報われるのは当然」「がんばったら幸せなのは当然」という考えなので(かといって僕が努力してきているかどうかはまた別の話)、読んでて拳を握り締め絶賛しました。
 すごいよこの作品群!!
 今まで、なんかこういうのがぎっしりつまってるのって読んだことが無かった。
 うわーーーっ。ってなりました。
 力が湧いてきますよ。

 最初は現代SFなんて小難しい薀蓄がいっぱいに違いない。きっと字がぎっしりで読めないんだ。って思ってたんですが、なんだかわかんないんですけど、文章がスレンダーで乾いてて、すらすらすらーーーっと読めます。 
 久しぶりに部屋の中で突っ立って夢中になって読んでしまいました(←続きを読もうとして座るのを忘れ、没頭した)。

「ギャルナフカの迷宮」
 与えられた一枚の地図を頼りに、わずかしかない餌場と水場を探さなければならない、牢獄代わりの迷路に放り込まれた人々の話。
 どうして迷路が作られたか。とか、迷路内でどうやって生き抜くかがはらはらしました。

「老ヴォ-ルの惑星」 
 人類とは全く違う、電磁嵐みたいなものを食べて生きる大きな異星物の冒険。

「幸せになる箱庭緕
 何を言ってもネタばれになりそうだわーん。
 新天地での冒険とその結末と未知との遭遇。というところか。
 わりとみんながとりあえずやってみるか。というテーマかもしれません。
 好きですけど。

「漂った男」
 陸地も無い空と海だけの惑星に一人不時着した少尉の話。
 隔絶した孤独な状況下におけるいろんなことがたっぷりです。
 途中、怖くてだけどどうしようもない気分にさせられました。
 タワリ中尉が良い人ですごく救われた。
 この漂った男が一番のお気に入りです。


 氏は二十代だそうです。ライトノベル的ってあっちこっちで言われてますが、そのおかげで楽に読めたのかな? 
 ぜひぜひお薦めでございますよ。
 図書館で借りて読んだけど、ちゃんと買おうと思いまする。

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