人形の話
 見た夢の話


 私が以前住んでいた家にいて、くつろいでいるところへ、Mちゃんが訪ねてきてくれた。
 Mちゃんは五体の人形を抱えている。
 その人形。髪や顔は色んな色、形で、関節は球体ではなく、構造としてはブライスのよう。
 大きさは四十センチくらい。
 その中で、目が大きくて髪は白いふわふわモヘアに、オプションとしてちっちゃな羽がついている子が気にいった。
 五体とも写真を撮らせてもらおうと思い、カメラを探しに居間へ。
 居間の棚をふと見ると、楽園の脚が見えた。
 そうだ。確か楽園は一緒にこっちへ来たんだ。とか一人で納得して、楽園も一緒に撮ろうと彼女を抱き上げ、Mちゃんが待っている玄関へ戻る。
 と、今までとても良いお天気だった空が急激に陰ってくるのが玄関越しに見えた。
 おいおい、これじゃあ写真撮れなくなるよ、と溜息をつくと、一瞬にして庭が豪雨に包まれた。景色が歪むような激しい雨。
 玄関から見える門の前に、制服を来た二人の男女(小学生くらい?)が俯きながら呆然と立っている。
 雨が降り出したのに、慌てる様子もない。
 それどころか、いつからそうしていたのか分からず、Mちゃんに、なんかやばいね、と言って目が覚めました。
 以前住んでいた家はちょっと変な家でした。
 そのせいなのか、そういった記憶のせいなのか、「その家にいる」という前提で見る夢は、すごく不穏で気味が悪い部分がよくある。
 全体的にもわもわしていて、手がうまく伸ばせない。
 私の人生の中で一番やばいと危機感を感じた夢も、「その家にいる」というところから始まる夢だった。いつもなら、夢の中では無敵なので、かなり立派に構えている部分があるのに、あの家にいる夢だとそれがごそっと抜けて困ります。
 
 あ、人形、かわいかったです。
 えへへ。
むてきののらいぬ
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